若いころからずっと血圧が低めで、自分は低血圧だと思っている女性は少なくありません。ところが、女性ホルモンが激減する更年期をきっかけに高血圧になってしまう可能性があります。

食塩感受性を含む高血圧と漢方について

高血圧とは安静状態における血圧が慢性的に正常値よりも高い状態を言い、これになると血管に負担が掛かり、柔軟性が無くなって硬くなったり、内壁が傷ついたりして動脈硬化を起こしやすくなります。放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心疾患など重篤な病気を引き起こします。これを改善するには過度の飲酒や運動不足を改め、適度な運動や節酒を心掛けます。血圧変動を招く冬の寒さや、血管のつまりを促す夏の水分不足にも注意が必要です。また、塩分や脂肪分を控え、摂取カロリーにも注意して、食生活を見直します。
高血圧には生活習慣が原因の本態性と、他の疾病に伴って発送する二次性があります。食塩感受性は本態性高血圧の一つで、食塩摂取が原因となっているものです。食塩感受性の高い人は腎臓でのナトリウム排出機能に障害が起こりやすく、血液中のナトリウム濃度が上昇します。ナトリウムは水分と結びつきやすく、このため血液量が増え、血圧が上昇します。食塩感受性による高血圧の患者の治療には減塩食が有効です。しかし極端な減塩を行うと食事の美味しさが失われ、食事がストレスになりがちです。このため酸味やダシをきかせる、味付けにメリハリを付けるなど、美味しく減塩を続ける工夫が大切です。
漢方とは古代中国で発達し、日本に伝来して以来独自の発展を遂げた伝統医学です。患者の自覚症状を重視し、病気を体全体の不調和と考え、正常な状態に整えること目的としています。また、漢方では人が本来持っている自然治癒力を高めることに重点が置かれており、高血圧の治療では血圧を下げる薬ではなく、前身の調和を整えることを主眼として、それぞれの症状に合わせた漢方が処方されます。のぼせやめまいなどを伴う高血圧には黄連解毒湯や通導散、全身倦怠感やむくみを伴う高血圧には真武湯、八味地黄丸などの漢方が処方されます。